【UE4】車系のコンテンツ制作に役立つアセットや動画や機能

UE4
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自動車業界でもUnreal Engineが使われることがどんどん増えています。
映像や静止画はもちろん、コンフィギュレーターや開発時のデザイン検討、HMI(ヒューマンマシンインタフェース)、シミュレーション、自動運転開発など様々な場面で使わています。

ただ、個人レベルで(学生含め)、車のCGを作る方は割と多いのに、日本で車の作品、コンテンツをUE4でを作っている方が何故か少ない…!
そこで、車系の作品、コンテンツを作るのに役立つアセットや動画、機能などをまとめてみようと思います。
今回は主にビジュアライゼーション、そして初心者向けです。
車系のCG制作をしている方、興味のある方がUE4でコンテンツを作るきっかけになれば嬉しいです!

アセット

Unreal Engineのマーケットプレイスで無料で公開されているアセットを紹介します。

Automotive Materials Pack

自動車系に特化したマテリアルライブラリーです。

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このマテリアルパックは本当に重宝しています。
カーペイントはもちろん、カーボン、メタル、ガラス、ラバー、レザー、プラスチックなど車に必要なマテリアルが一通り含まれています。そして、クオリティも高いです。

ほとんどのタイリングマテリアルは、Tri Plannerのプロジェクションでテクスチャを使用しているので、UVを開いていないモデルでも使うことができます。

車ごとに作らなくてはいけないマテリアルはもちろんありますが、このマテリアルパックがあることでかなり時短になります。
また、マテリアルの勉強にもなるかと思います。

実際に車で使用してみた記事も書いているので、良ければご覧ください。

Automotive Beach Scene

シーン構築されたアセットです。

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Beach Sceneに車を置いてみた

ライティング済みのシーンなので、このシーンに車を置くだけで良い感じのルックになります。

HDRI Backdropを使った背景制作の参考にもなると思います。

Automotive Bridge Scene

Beach Scene同様にシーン構築されたアセットです。

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Bridge Sceneに車を置いてみた

こちらの橋はパスで編集可能で、自由に道 (橋) を構築することができます。
デフォルトのマップである程度距離のある道路になっているので、走らせることもできます。

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オートモーティブ系に重宝するUE4の機能

車系のコンテンツを作るときに使えるUE4の機能を紹介します。

Ray Tracing

反射が重要な車には非常に重宝します。

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UE4で使えるようになって、そんなに月日は経っていませんが、映像や静止画での用途であれば、十分使えると個人的に思います。
透過など難しい部分もありますが、下記の講演などが参考になります。

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ちなみにTransparencyをレイトレーシングにしないと、ガラスなどの透過物の反射がレイトレーシングの反射にならないので注意してください(使い始めた頃知らなかった…)

HDRI Backdrop

プリレンダリングで言うIBLのようなものです。

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HDRIをライティングとして使用しつつ、背景としても使用できます。
地面に影も落ちます。

使い方のコツとしては、これのみの背景というよりは、Beach Sceneなどのように近景、地面は3Dで作るりつつ、遠景、ライティングにHDRI Backdrop+αという使い方がおすすめです。

Movie Render Queue

映像(1枚絵も可)用の機能で連番画像を書き出すのに使用します。

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オブジェクトID(CryptoMatte)AOなどをマルチレイヤーのexrで書き出すこともできます。
タイルで分割してレンダリングする「High Resolution」の設定もあるので、高解像度画像をレンダリングすることもできます。

また、Anti Aliasingの設定で「Temporal Sample Count」の値を増やすことで、ポストプロセスより綺麗なモーションブラーも得ることができます。
レイトレーシングのノイズの削減にも役立ちます。

Temporal Sample Count :256 でのモーションブラー

Variant Manager

コンフィギュレーターを簡単に作ることができる機能ですが、マテリアルの差し替えなどに重宝します。

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コンフィギュレーターを作るときに使えることはもちろん、色のバリエーション、ライトのオンオフ、ホイール(メッシュ)のバリエーションなど一度登録すれば、専用のGUIで簡単に切り替えることができます。
わざわざ何度もマテリアルをアサインし直したりしないで済みます。
単純な切り替えであれば、ブループリントが分からない方でもエディタの操作だけで使用することができます。

少し前の記事ですが、このブログでも使い方を紹介しているので、良ければご覧ください。

Datasmith

CADや他のソフトの形式のデータなどを直接読み込むことができます。

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Deltagen、Alias、VRED、Rhinocerosなど様々な形式に対応しています、

仕事では、自動車なの工業製品は、ほとんどがCADベースだと思います。
また、個人でもCADでモデリングしている方をちょいちょい見かけます。
そのような場合でもDatasmithで対応している形式であれば、そのまま読み込むことができます。

また、DatasmithでもBPやPythonで可能ですが、Visual Dataprepという機能を使うことで、簡単に小さいオブジェクトやいらないものを省いたり、マテリアルを置き換えたりした後にモデルをインポートすることもできます。

Composure

アンリアルエンジン内でコンポジットすることができます。

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車の映像や静止画を作成する時に、背景に実写素材を使うことも多いかと思います。

前述の通り、アンリアルエンジン内でもHDRIを使ったライティングが可能なので、アンリアルエンジン内でコンポジットまで完結させることも可能です。

ただ、After EffectやNukeの方がやはり使い勝手は良いので、UE内で確認レベルでコンポジットをし、Movie Render Queueでマスクなどを書き出し、最終コンポジットは、コンポジットソフトというのも良いかと思います。

また、Backplateを使ったコンポジットは、こちらが参考になります。

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チュートリアル

Tips系の動画やチュートリアルの動画です。

Unreal Engine 公式 YouTube

Unreal Engine 公式YouTubeに投稿されている動画で自動車系の作品作り、特に絵作りに役立つ動画のプレイリストです。(古めの動画は省きました)
動画を止めて、右上の再生リストからリストを見ることができます。

Car Configurator Tutorials

自分のチュートリアルで大変恐縮ですが、1からカーコンフィギュレーターを作るチュートリアルです。
車をのモデルを(コンフィギュレーター用に)UE4に持っていく準備から説明しています。

自動車ビジュアライゼーションTips

このサイトでも、自動車や工業製品などのハードサフェイス系のビジュアライゼーションをする時のちょっとしたTipsをまとめています。
よろしければ、ご覧ください!

UE4を使った作品、コンテンツ

UE4で作られた車系の作品、コンテンツ、アーティストで個人的にすごいと思うものを紹介します。

Pagani のコンフィギュレーター

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“The Speed of Light” Porsche 911 Speedster Concept + Interactive Demo

David Baylis さん

Damian Bilinski さん

The Human Race

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まとめ

主にビジュアライゼーション系での車の作品作りに役立つであろう情報をまとめてみました。
Unreal Engineには、自動車向けの無料アセットや便利な機能が色々とあるかと思います。

ちなみに冒頭で少し述べましたが、アンリアルエンジンが自動車業界で実際にどのように使われているかは、こちらのAUTOMOTIVE FIELD GUIDEで詳しく知ることができます。
ところどころの挿絵がとてもかっこいいです!

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少しでもUE4でコンテンツを作るきっかけになれば嬉しいです!
全くの初心者の方は、こちらの記事も良ければご覧ください。